


コラム-column- 2025
2025年度たくさんの新入生を迎えて、岳文会の会員数は約170名になりました👏みんなの好きなことや近況をもっと知りたい!!
コラムは文字を通じて理解や親睦が深まる、そんな場になればいいなと思います。更新は月1回程度です。

「腸を病む男の沖縄日記」
67期 稲垣
【沖縄一日目】
沖縄の旅を思ひて心躍り、早くより起きぬ。身づくろひを整へ、空港に赴く。なお寝ぼけて第三の舶来場に降り立つ。されど無事に空港に至り、また集ひの処にも到着す。かの所より、いづちともなく詫びの声聞こゆ。声の主は石神よりきなり。ややありて一行、沖縄に向かひて発つ。やがて到りて、八十八といふ牛肉の店に入り、夕餉を賞味す。後に宿に帰り、皆とともに酒を酌み交はす。よき心地して寝入りぬ。されど冷房ひどく寒し。
【沖縄二日目】
暁に起きぬ。身にとてつもなき寒気を覚ゆ。これ冷房の寒きに由るならむと信じ、皆とともに港に赴く。船に乗りぬれば、暑さと揺れと相まみえて、たちまち大いに酔ひてしばし伏す。されど心のわろきを顧みず、気を奮ひて海に遊ぶ。海はいたく浅くして、岩に足を傷つく。やがて、空を翔く遊びの刻となりぬ。酔ひを恐れつつも、ふたたび舟に乗る。友ら歓声をあぐるなか、われは遥かなる彼方を凝視して心を鎮む。ありがたきことに、空の遊びを楽しみ、また酔ふこともなかりき。しかるに、かたはらなる馬籠遥大といふ珍しき男、顔色蒼白に見えたり。ひどく身の具合悪しくなりて、昼餉の後はただ臥すのみ。なほ力をふるひて、かろうじて集ひの写真を撮り、舟にて本土へ帰り着く。さらに車を雇ひて宿に至る。友らは酒宴に赴くといへども、われは明日には癒えむと信じ、床に入りて眠ることとす。
【沖縄三日目】
高熱にて目をさまし、もはや皆とともに行くこと能はじと確信す。薬を服して眠りぬ。友らは出で行けども、われは三十刻ごとに下痢を催すに至る。誰もなきゆゑ、命からがら市に赴きて、水果物と飲み物を購ふ。病院に行かむとも思へど、内科はあひにく定休日なり。残れるは美容の皮膚を治むる所と、髪を生やす院のみ。皆の写真を眺めつつ、羨ましさに身を震はす。残るはこのくりかへのみ。皆、土産を持ち来たり。その品、まことに下袴にてぞありける。
【沖縄四日目】
つひに復活せず。下痢止む薬を服して、空の舟に乗り、都へ帰りぬ。
験の報ずるところ、カンピロバクターと名づくるものによりて食中毒を得たり。

「お金が欲しい」
67期 森田
気がつけばもう8月を迎えてしまいましたね、みなさん夏休みはどうすごしていますか?山に登る回数も増えいよいよ夏合宿が近付いてきていますね!せっかくなら山関連の話をしたかったのですが、今回は全く関係のない私の長期休みの失敗談について話したいと思います。
世の中は年末年始の賑やかムード、家族ずれでスーパーに来ている人々を通り過ぎ、私は別の賑やかな場所に向かいました。周りのおじさんおばさんは海に流れていくの横目に、比較的年齢層が若めのエリアで使徒攻略に赴き、今回の軍資金である2万円のうち最初に1万を投入。
順調に玉を入れ早々に惣流・アスカ・ラングレーが現れ2号機発進、残念ながら初回は使徒を倒せなかったものの幸先は良くその後何度もエヴァンゲリオンは発進するものの一度も倒せずにいました。1万を使い切り次の1万を投入ししばらくするとここでようやく使徒攻略完了、継続に入れたら良かったのですがむなしく入らず1回で終わってしまいました。
その後は当たった分も含め軍資金が残り僅かになっていき、発進すらせず謎の少女からも「もうエヴァにだけは乗らんといてくださいよ」と言われ負けを悟りこれで終わろう、そう思った時ミサトさんがカットインと共に、あなた自身の願いのためにーーそう聞こえた瞬間、私は予備費の1万をさらに注ぎ込み気がつけば夜になっていました。
財布には3万入っていたはずなのに空っぽ。
その日は大晦日のことでした。あと1日待てば煩悩も消えてもっと大当たりしていたかもしれませんが結果論ですね。(笑)
パチンコしかりギャンブルは楽に稼げる手段のひとつですが全てが消える可能性の方が高いので、パチンコは覚悟がない人にはおすすめしません!ちゃんと働いて稼ぎましょう!
夏合宿に行く人も行かない人も良い夏休みと岳文ライフを過ごしてくださいね!

「おはよう!今日の運勢ちぇっくタイム☀️」」
67期 伊達
こんな一言から、私の一日がスタートします。目が覚めて最初にすることは、スマホを手に取って、AmazonのKindleアプリを開くこと。お目当ては『ゲッターズ飯田の五星三心占い2025 銀のインディアン座』です。
この本、実は兄にすすめられて今年から読み始めたのですが、意外にもハマってしまって…。自分の生年月日で12のタイプに分かれていて、毎日・毎月の運勢が細かく書かれているんです。私は「銀のインディアン座」。朝の数分、このページを読むだけで、その日の自分のコンディションがちょっと見えてくる気がしています。たとえば、「今日中に今月の予定を色々決めておくといいでしょう。友人や知り合いに連絡をして遊ぶ計画を立てましょう」と書かれていたら、さっそくLINEで誰かを誘ってみたり。「隙ができやすい日です。」とあれば、その日はバイト中にいつも以上に気を張ったり。占いの一言が、ちょっとした行動のきっかけになるんです。
「誰かから思いを伝えられそうです。」なんて日には、少しそわそわしつつも、どこかでちょっと期待してみたり(笑)。この話を学部の友達にしたら、なぜか大爆笑されましたが、それもまた一興。もちろん、「占いに振り回されるのは苦手」という声もよく聞きます。でも私は、「いいことは信じて行動して、悪いことは気にしすぎない」タイプなので、毎日の運勢チェックはあくまで楽しみのひとつ。運勢が悪くても、そこから何を気をつけたらいいか考えるきっかけになれば、それで十分。むしろ「今日はこう過ごそう」と意識を整える大事な時間になっています。
そんなわけで、五星三心占いは、私にとってはただの占いじゃなくて、毎朝のちょっとした気持ちの整えタイム。数分で読めるのに、「今日もがんばろ!」ってスイッチが入るんです。もし、なんとなく毎日が始まってるな~って感じてる人がいたら、朝の習慣に占いを取り入れてみてはいかがでしょうか。結構おすすめです♪

「破壊的イノベーション」
67期 金木
私の青年期からのルーチンといえばやはりラーメン巡りであろう。高校に入り、定期を利用し、私が訪れたラーメン屋はゆうに200を超える。その中でも最も衝撃的なラーメンの一つを提供する「破壊的イノベーション」を紹介したい。
ラーメンを食するという行為に必要不可欠なのはシミュレーション(シュミレーションではない)である。ここで破壊的イノベーション(以下、Disruptive Innovation、DIとする)にたどり着くまでのシミュレーションをしていくが、地理的に早稲田駅や高田馬場駅、西早稲田駅のちょうど中心あたりに位置するので最も多くの利用者の利便性を考慮し、ここでは高田馬場駅からの出発を想定する。JR高田馬場駅から出ると小汚い鳩とさらに小汚い人間がちょうど同数程いるロータリーという場所がある。誰かとここで待ち合わせをしてDIへ向かう場合、鳩と人間のどちらが多いのか数えてみるとよい暇つぶしになるだろう。まず、皆さんにはこのロータリーの方向へ歩みを進めてもらおう。ちなみに私はここを通りたくないので東京メトロ東西線のJR高田馬場駅から最も遠い出口からDIに向かう。次に、ロータリーを通る利用者は早稲田通りを山手線の内側の方向へ進んでいただきたい。しばらくすると早稲田通りと明治通りの交差点にたどり着く。そうしたら、陰湿な雰囲気のする方向へ曲がってさらに歩みを加速していただきたい。ものの数分で右手に異様な外観のラーメン屋が現れる。例えるならばバブル期に地上げ屋に抵抗するべく張り紙を壁面中に張った地主の家のようである。少し誇張したかもしれない。とにかくそこがDIである。入ると内装はさらに異様な雰囲気であるが、食券機にはプレミアリーグのクラブチームのマグネットが張られており、店主の趣味が前面に押し出されている。しかし、最近ではこの食券機は使われていなくて、注文方法は意外にもハイテクなスマホでの注文制である。金銭的に余裕のある方には「特製濃厚煮干しラーメン」、「白米」、「大葉」の三つを頼んでほしい。私はお金がないので「濃厚煮干しラーメン」を注文する。提供後、写真を撮ること。定点観測して前回との比較などに使うこと。ヴィジュアルは以外にも美しい。まずスープを飲むこと。濃厚ッッッ。麺をすすること。濃厚ッッッ。チャーシューを食らうこと。ッッッうまい。具がなくなるまで繰り返すこと。スープが濃すぎて余るはずなのでライスを入れること。濃厚ッッッ。退店は手際よく、ごみはゴミ箱へ、挨拶はしっかりと。店主のtwitter(新X)アカウントは絶対に見ないように。

「合格体験記」
67期 末次
新年度が始まり1ヶ月。みなさん新しい生活には慣れましたか?初めての大学の後輩たちに、去年の自分を重ねてしまう今日この頃。昨年度の私の一番の思い出は、間違いなく2週間の免許合宿です。今回のコラムは私の免許取得の合格体験記とさせていただきます。免許未取得の方々はぜひ参考にしてください。
免許取得への道は免許合宿前から始まっています。免許合宿で1番大事なポイント、それはメンバー集めです。免許合宿は2週間、朝から晩まで行動を共にする共同生活。選び方を間違えると、地獄です。これはもう、恋人と同じくらい慎重に判断するべき。
私たちは、当時出会ってまだ3ヶ月の学科の男友達6人で行くことに。これは世間的にはかなり多い人数ですし、日程調整や相性の面でかなりのギャンブルだったのですが、結果は大勝利。大きな揉め事はなく、6人いるからこそ飽きずに楽しむことができました。彼らのことは今ではbro・兄弟と呼ぶしかありません。
次に大事なことは、どれだけ楽するかを考えることです。実技教習はどうしようもありませんが、座学はいくらでもサボりようがあります。
まず、絶対に動画授業の教習所を選ぶこと。もちろん動画授業も流石に楽ができないようになっていて、サボれないようカメラで監視されるシステム。しかし、それも男6人が集まれば攻略法が編み出されるのです。カメラが反応するのは2分おきに緑のランプが光る時。そのタイミングだけ顔をむけ、真面目な顔をしておけば、あとはスマブラ三昧。
オンラインのテストも答えを共有すれば楽勝でした。免許合宿も大学と同じで協力ゲーなのです。
最後に大事なことは、沢山やらかすことです。失敗は免許合宿をいい思い出にしてくれるスパイスなのです。私の一番のやらかしはお米10kgを万引きしてしまったことでしょう。自炊のため食材を調達していたのですが、セルフレジでお米を通すのを忘れてしまいました。それに気づいたのは翌日割り勘をした時。しっかりと後日支払わせていただきましたが、自分があまりに堂々と盗んだ米を頭に乗せて歩いていたことも今ではいい思い出?です。
合格体験記というより、免許合宿の楽しみ方になってしまいました。仕方ないです、免許なんて誰でも取れるんですから、わざわざお伝えすることもないです。免許なんて、取ってしまえばみんな同じ。なら、その過程を全力で楽しんだもん勝ちですよね。
上記以外にも温泉や海に行ったり、みんなで自炊したり最高の体験が待っています。怒られそうですが、免許を失効させてもう一度行きたいぐらいです。
皆さんもお友達を誘って免許合宿に行ってみてはいかがでしょう。

「ドキドキ!人生初のヨーロッパ旅行記」
67期 徳永
春になり、早稲田にも桜が咲く季節となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。新学期一発目のコラムを担当させて頂く67期徳永です。
4月から学年が1つ上がり、新入生も入学し、我々67期も晴れて先輩となる訳ですが、今回のコラムではそんな前置きとは全く関係のない、生粋の世界史選択である私の3/24〜3/31 間のヨーロッパ旅行記を書きたいと思います。
今回はヴェネツィア、ローマ、パリ、というヨーロッパ観光のド定番のような都市を巡ったのですが、全ての都市の旅行記書いていると字数が足りないので、私が切望していたパリ観光の旅行記の一部だけ抜粋して書いていこうと思います。
まずパリに着いて思ったことは、人々の生命力(ぢから)の強さが日本と違うということです。
パリには高田馬場と違い、死んだ顔のサラリーマンやオール明けの大学生等はおらず、代わりに、スマホの充電が切れてなぜか100%フランス人では無い私に道を聞いてくる観光客、中東系の物乞い(目を合わせてはダメ)、観光客をターゲットとした黒人の物売り(ぼったくりなので耳を貸してはダメ)、そしてそれを横目にカフェでお茶を嗜むパリジェンヌ(本当に何?)、という多種多様な人種に溢れています。各々(私含め)が生きるということに必死になっており、そこにパリという街の力強さや人々のエネルギーを感じました。
パリでは、ルーブル美術館、エトワール凱旋門、エッフェル塔、ノートルダム大聖堂、バスティーユ広場等を観光しました。ヴェルサイユ宮殿にも行きたかったのですが、私が無計画すぎたためにチケットが取れなかったのでまたの機会に再チャレンジをしようと思います。皆さんもヴェルサイユ宮殿を観光する時は前日までにチケットを取っておくようにしましょう。ですがルーブル美術館はその場のノリでチケットが取れるのでご安心ください。またルーブルは入場に身分証の提示が無く、18歳以下は入場無料のため、わざわざ22€払うのではなくアジア人が童顔に見られることを利用して18歳以下のフリをして無料入場チャレンジをしてみてもいいかもしれません。(私は国際指名手配されたくないので22€払いました。)
さてルーブルではモナリザを拝見しましたが、それよりも感動的だったのはダヴィドの「ナポレオンの戴冠式」、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」です。受験の時に世界史選択だった方は資料集にて親の顔より見たことがある絵画なのではないでしょうか。(調べてみて下さい、とても有名な絵なので知っている方も多いと思います。)
資料集でしか存在を知らなかった絵画の実物を大人になって観るという感動は計り知れません。アルミンが海を初めて見た時もこのような気持ちだったのではないでしょうか。とまあ冗談はさておき、「ナポレオンの戴冠式」はめちゃくちゃデカいです。ナポレオン、ジョゼフィーヌ、教皇ピウス7世共に等身大くらいの大きさで描かれており、見た瞬間にその壮大さに圧倒されます。ナポレオンはやっている事がほぼ皇帝崇拝と同じであると個人的に思っているので、これはキリストに代わる一種の宗教画であると私は感じました。やはりナポレオン、フランスは共和国であるなどとほざいておきなから、お抱えの宮廷画家ダヴィドくんに描かせた絵からはしっかり「第一帝政」を感じました。
ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」は私が美術史上1番好きな絵画なので、本物を見られたことにとても感動しました。が、ルーブルにてこの絵のお土産を買おうと思っていたのにモナリザのグッズばかりがフォーカスされていてちょっとショックでした。フランス人は自国から生まれたナショナリズムを忘れてしまったのでしょうか、ドラクロワというフランスを代表する画家による七月革命を描いたフランスの自由と誇りの象徴である絵画より、レオナルド・ダ・ヴィンチとかいうイタリア人による誰がモデルかもわかっていない女性の絵の方が大事であると?それとも単にルーブルが観光客向けにモナリザを推しすぎなだけでしょうか。後者であると思いますが、どっちにしろ民衆を導く自由の女神グッズを増やして欲しいです。
さて、街並みの綺麗さではヴェネツィアに軍杯が上がりますが、パリを歩いている時の高揚感は何ものにも替えられません。パリという街はナポレオン3世がオスマン男爵という人物に命じ、いつ市民が反乱を起こしても鎮圧しやすいようにエトワール凱旋門を中心にして放射状に道が造られているのですが、実際に訪れて凱旋門から360° 街を見渡してみると、まあこりゃ街が、建物が、人が見える!
La Défense というパリから電車で30分ほどの駅の近くに新凱旋門という現代アートがあるのですが、この新凱旋門からエトワール凱旋門が一本道になっており、5kmも距離が離れているのに関わらず新凱旋門からエトワール凱旋門が遠くの方に見えるのです。さすが改造都市パリ、本当に考えられた構造となっています。
そしてやはりフランス、歩いているとわかるのですが日本と比べ大変道が広く、そこかしらにフランスの栄光を想起させる像が立っており、とてもデモ行進を起こしやすそうな街の造りだと感じました。特にエッフェル塔まで続いているセーヌ川に架かった橋なんか、デモ行進をしている時に胸が高鳴るのでは無いでしょうか?なんのデモかわからなくてもいいからあの橋の上で拳をあげるために死ぬまでに一度はデモに参加してみたいものです。
長くなるので旅行記はここまでにします。最後になりますが、旅行に行く際はその国の事を勉強してから行くといいかもしれません。その国の歴史を知っていると、より観光に感動や発見、深みが生まれます。
皆さんも、時間があれば海外旅行に行ってみましょう。お金の事は後から考えればいいので(その分稼げばいいので)、一人旅でもいいし、友達、もちろん岳文の仲間と一緒にでも、かけがえのない思い出を作りに行きましょう。
長くなりましたが、これで今月のコラムを終わります。ありがとうございました。